完全自動塗装─未来の塗装技術
自動車補修塗装における
距離、角度、ガンさばきは“経験ありき”の
一発勝負の職人の世界で、少しでも失敗すると
最初から「やり直し」になることも・・・
職人の現場では人材確保に新人育成など様々な問題があり
慢性的な人手不足に悩んでおりますが
今後その問題を解決するのはロボットによる塗装で
人材の問題を解決してくれる可能性を秘めています。
塗装ロボットアームがパネルの形状を読み取って、
自動で距離・速度・角度をキープしながら最適な塗装パターンで
均一でムラがない塗装を施す時代に。
新車の塗装は随分前からロボットアームがしていますが
AIと連携し、様々なカラー、車種に対応する
ロボットアームが安価に市場に出てくるのは時間の問題で
人間以上の精度で、仕上がりにバラつきがない塗装を実現可能です。
人間がやる塗装の難しさとは?
人間には右利き、左利きや、その時の体勢での関節の向きや動きに
制限もあれば、疲れもすれば、気温や環境、その日の気分など
様々な要因に影響を受けるため、高い品質には経験値と精神力が必要。
数値で塗る、塗装の再定義
ロボットアームよる塗装は動きが完全に制御され
ガンとパネルの距離=常に一定
スプレーの速度=常に一定
吹き始め・終わりの動き=一貫してなめらか
パターン=計算された重なりと塗布角度
結果、ムラなし・バラつきなしとなります
次世代の塗装技術
職人が「手で覚えた感覚」を、ロジックとして設計・再現
安定して同じ品質が出せる環境をロボットアームで作る
塗装をテクノロジーで最適化する時代の到来。
Paint-technique「ペインテック(Paint-tech)」
と呼べるのではないでしょうか?
人間が塗装しない時代が、もう到来ですね