再び、廃油ストーブを考察してみた

気になる方が多い廃油ストーブ

You Tube、ブログともに人気の廃油ストーブネタ。

ただの自動車板金塗装屋で専門家ではありませんが

以前書いたまとめ記事も人気なので

小型を作った経験も含め、自分が試行錯誤した備忘録として

今一度まとめを書いておこうと思います。

 

 

廃油ストーブのメリット

最大のメリット廃油が燃料であることと圧倒的な熱量

火力が強く屋外暖房として最適ですが

燃料となる廃油は当店の場合、自社でオイル交換作業した廃油を使っており、

基本、エンジンオイルでブレーキオイル等は混ざっていません。

また、水分等は絶対ダメなので廃油と言っても不純物がなるべく混ざっていない

良質な廃油であることが前提となります。

当店では廃油を濾過、密閉して夏場など長期保管したモノの

上澄みのみを燃料として使用しています。

 

 

廃油ストーブのデメリット

使用する方によっては燃料の廃油の確保も難しい場合もあるかもですが

デメリットは着火と消火に時間がかかる事、

火力の調整が容易でない等の操作性の部分です。

市販廃油ストーブは種類が少なく、選択肢があまりないのため、

製作する方が多いですが、ある程度の技術とリスクを背負うのもデメリットと言えるかもです。

 

 

廃油ストーブの特徴

1.着火にはプレヒートが必要

廃油ストーブは燃えにくい廃油を高熱で気化させ、

気化したガスを燃やすようになるため、

着火にプレヒート(予備加熱)が必要で

事前に灯油を燃焼させ、

燃焼室の温度を上げる必要があります。

 

2.送風と廃油の量で火力が決まる

加熱し気化した廃油に空気を送り燃焼させるため

空気を送る量と廃油を送る量のバランスで

燃焼状態、温度が変わります

 

3.上面より側面が熱くなる

構造上、送風管の空気で燃焼させ、

ストーブの側面を暖めるようになるため

上面より側面のほうが温度が高くなるので

横に対して空間を暖める能力は高いと言えるので

今シーズン製作した小型廃油ストーブは燃焼室に

空冷エンジンのようなフィンをつけて、放熱効果を上げて

より空間を暖めるのを狙いました。

薪ストーブの場合は煙突内の上昇気流で煙突効果で燃焼効果を上げますが

廃油ストーブは煙突効果ではなく燃焼室自体を暖め

気化させた廃油にファンで送った空気で強制燃焼させるため

強い火力を得ることができます。

燃焼室はある程度密閉したほうが燃焼効率は良いです。

まだまだ探求は続く

以上が今回の考察です。

考察というより自分の経験から

基本的なことを書いたまでですが・・・

小型廃油ストーブは今季完成に至らなかったので

来季に持ち越しです。